椿(ツバキ)①
ツバキ(椿)は、ツバキ科ツバキ属の植物の総称です。ヤブツバキ(藪椿)
または単にツバキともいいます。
一般にツバキの木は神意の現れるものと信じられ、神聖な木として崇められています。もともとは暖地の植物であり、柳田国男(やなぎたくにお)の説によると、ツバキのような木は、なにか人の力が加わらない限り、雪国には入りえなかったそうです。
若狭国(わかさのくに)現在の福井県南部に住んでいた八百比丘尼(はっぴゃくびくに)というひとが、八百歳の長寿を保ったという説があります。それは、ツバキの枝を持って日本各地を巡ったと伝えられているそうです。
もともと「椿」という漢字はわが国のツバキをさすものではなかったそうです。同じ国字がツバキにあてられたというのも、春の喜びを伝えるのにもっともふさわしい木と認められたからです。
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